緑のオリーブと黒のオリーブ

緑のオリーブと黒のオリーブ

冬は毎月のオリーブの健康診断をするくらいで、実はあまりお世話をすることがありません。なので、今日はオリーブについて、ちょっとご紹介したいと思います。

オリーブは、主に実の塩漬けやオリーブオイルに加工して食されます。

オリーブの実には緑と黒があるのはご存じと思います。

これ、品種の違いではなく、熟成度の違いなんです。未熟な実は緑色をしていて、段々と黄緑になり、紫になり、完熟すると黒くなっていきます。

ちなみに、オリーブの実はもいですぐ食べることはできません。もぎたてはアクが強いので、塩漬けにしてから食べることが多いです。本場ヨーロッパのマーケットでは、こんな感じでいろいろなオリーブが並んで売られているんですよ。

そして、完熟した黒い実を搾ってできたオイルがバージンオリーブオイル。その中でも香りや品質のよいものがエクストラバージンオイルと呼ばれます。

「バージンオリーブオイル」は絞っただけなので、香りや辛み、苦みといったオリーブらしい味わいが強くなります。スーパーなどに並んでいるもう一方の「ピュアオリーブオイル」は、絞ったオイルを精製したものですので、香りや風味は、いわゆるサラダ油に近くなります。

仕上げに香りを引き立たせたい、そんなときにはバージンオリーブオイル、ドレッシングなど他の材料の風味を生かしたいときにはピュアオリーブオイル、というように使い分けるのがオススメです。

・・・と、オリーブのお話はこの辺にしておいて。

来月はオリーブの休眠期に入ります。初めての剪定をする予定です。

ちなみに、鉢植えで育っているオリーブのイメージが強いと思いますが、地植えにすると結構な大木になるんですよ。

房総オリーヴの国産オリーブの畑も、将来、こんな風景になる予定です!

 

文と写真:kaori kobayashi